just now!

幸せな時間の突然の終わり

私が以前働いていたオフィスビルには、一階にコンビニがあり、眠気覚ましのコーヒーを買いに利用したり、残業の夜食を買いに行ったりと、ほぼ毎日足を運んでいました。そこのコンビニは接客が行き届いており、アルバイトの店員さんもとても感じがよく多くの人が利用していました。その中でも、私がお気に入りだったアルバイトの男の子がいました。大学生の青年で、授業が終わるとシフトに入り、夜中までせっせと働く真面目な店員でした。とても気さくな子だったので、お客さんが少ない時は、ちょっとした立ち話をする仲になり、少しずつお互いの仕事のことやプライベートのことまで話せる間柄になりました。私はその頃、仕事漬けの日々で、毎日仕事場と家の往復だけをしていました。そのせいで異性との出会いが全くなかったので、年は離れていたけれど、何でも話せる彼の存在が日に日に自分の中で大きくなっていることに気づきました。

ある日、意を決して告白をしてみようと思い、コンビニに行きましたが、その子はいませんでした。いつもなら働いている時間なのに、と思い、店長さんに聞いてみると、何事も無かったかのように「あぁ、〇〇君ね。昨日付で辞めたよ。」と言ったのです。私は店長さんの言っていることが理解できず、目の前が真っ暗になりました。あんなに仲良くなったのに、辞めるなんて一言も聞いてなかったのです。結局その子にとって、私はただの客で、毎日何百人と来る客の中の一人でしかなかったのだということに気づきました。

今は私の職場も変わり、あのコンビニを利用することはなくなりました。けれど、今でもたまに彼のことを思い出します。苦い思い出ではあるけれど、束の間でも幸せな時間をくれた彼にありがとうと言いたいです。

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